懸腰寺の基本情報
詳細情報
創建時代
不詳..中興年 文永11年(1274年)頃
御由緒
妙石山 懸腰寺 の法論石 小室の土録にある大石で間口1丈2尺、奥行き6尺、高さ7尺あり、石上に堂宇があり妙石山懸腰寺という。 文永のころ、真言修験者善智法印が、東33か所の山伏の頭領と称して、御国院金胎寺の住職となっていたが、 そこへ日蓮上人が来てこの大石の上に座し、集まった村人に仏法を説き聞かせていた。 これを聞いた善智法印が怒り日蓮上人と会見し、種々法論を交わしたが、とても日蓮上人にはかなわない。 そこで善智法印は日蓮上人が座っている一丈余りの大石は、お経を唱えると虚空に昇り始めた。 日蓮上人がお題目を唱えると一丈余り昇るとピタリと静止した。 日蓮上人は、さあこの石を虚空に縛り留めたので下ろしてみろよといった。 善智法印は汗を流し祈祷したが、大石は空中に静止したままビクとも動かない。 日蓮上人がお経を唱えると大石は地上に降り元の位置に収まった。 その後小室山は日蓮宗に改宗し、日蓮上人から徳栄山妙法寺の寺号を賜り、法印は名を日傳と改めた。