薬王寺の基本情報
詳細情報
御由緒
河浦山薬王寺の創建は天平18年(746)、聖武天皇の命により行基菩薩が自ら多聞天像を彫刻し安置したのが始まりと伝えられています。天長9年(832)に淳和天皇から、天治元年(1124)には源義清から寺領が寄進され寺運も隆盛したそうです。中世は甲斐国守護職である武田家から信仰され、特に武田信玄は本尊である毘沙門天に帰依していたこともあり、度々戦勝祈願が行われ、十二天画像や川中島合戦の図などが寄進されています。 天正10年(1582)、徳川家康が甲斐侵攻で表門神社に本陣を置いた際、当寺を訪れ石蜜入御紋付の器を寄進し、翌年には寺領が安堵されます。寛永20年(1643)、陽成天皇第八の皇子である良純親王が甲斐に流され、明暦元年(1655)から5年間当寺に過ごしています。親王の居所の一部が客殿に移築保存されています。 薬王寺には寺宝が多く「薬王寺」八ノ宮御座所、八ノ宮遺品の硯、八ノ宮遺物の絵馬が市川三郷町指定文化財に、薬王寺のオハツキイチョウの雄株が山梨県指定天然記念物にそれぞれ指定されています。山門は入母屋、瓦葺、三間一戸、八脚鐘楼門。甲斐百八霊場第95番札所。甲斐国三十三観音霊場第1番札所(札所本尊:十一面観音・御詠歌:市川や ひと瀬をわたす 迎え舟 後の世までも 安く渡さむ)。甲斐八十八ヶ所霊場第28番札所。甲斐西八代七福神巡り(恵比寿大神)。山号:河浦山。宗派:高野山真言宗。本尊:毘沙門天(多聞天)。
札所
甲斐百八霊場第95番 甲斐三十三観音霊場第1番 甲州八十八霊場第28番 甲斐西八代七福神第5番