幸国寺の基本情報
詳細情報
御由緒
百年以上続いた戦乱の世の中が終結したのは、慶長二十年(1615)。それからわずか一五年後の寛永七年(1630)に当寺は創建されました。人心が疲弊した時代が終焉を迎え、人々の平和への願いが、「幸せに暮らすことができる国の寺」という名に込められています。 当寺を開いたのは、加藤清正公です。清正公は戦国武将随一の国づくりの才を持ち、土木の才に長け、人々の生活の向上に尽力しました。清正公は、日蓮大聖人の「立正安国(正しい教えを信じ、平和・平安を実現する)」の志の体現者だったのです。 当寺は清正公没後に、子の忠弘が下屋敷の敷地を寄進し、小湊誕生寺より除厄布引祖師をお遷しして開山されました。人々の暮らしの向上に力を注いだ清正公の願いが、幸せに暮らすことができる国を目指す寺「幸國寺」の創建へとつながったのです。