実相寺の基本情報
詳細情報
御由緒
実相寺の前身は、寛永6年(1629)日是聖人という日蓮宗の僧侶により開かれた。鷲峰山法林院中道寺と称した寺で三田志田町にありました。日蓮宗としては五代続いたのですが5世日善は当時禁制宗門の不受不施派再興の企てに参加したため元禄11年(1698)三宅島へ流罪となってしまいました。元禄13年(1700)天台宗に改まり、普穹法印を開基として代を重ね天保5年(1834)に寺号を現在の実相寺と改称しました。明治維新にあたり、武士階級の没落四散により寺門維持は困難をきわめ、堂宇も荒廃し、また道路改正にもあたったため、明治44年(1911)19世了観により現在地へ移転することとなり、現在に至っています。移転のため本堂も小規模となりましたが御本尊の地蔵菩薩立像は像高5尺5寸()と大きく、また閻魔王坐像も6尺()と偉容を誇ります。この閻魔様は明暦の振り袖火事でお堂が焼けたときに頭部のみが残ったために頭痛・気病みなどに効験ありと伝えられています。阿弥陀如来・不動明王・弁財天・元三大師が並祀されております。