瑞円寺の基本情報
詳細情報
御由緒
瑞円寺は千駄ヶ谷の高台にあり、門前に通じる坂には榎坂という名が付いている。また、寺の北側には観音坂という坂があり、この坂は瑞円寺が別当寺であった鳩森八幡神社に通じている。榎坂には大東亜戦争前まで、「お万榎」と呼ばれる榎の巨木があった[4]。この巨木は上部が二股に分かれており人間が逆立ちした形で、股の部分が空洞になっていたことから女陰に見られ、性的信仰・性器崇拝の対象となって内藤新宿周辺の遊女や女将などが多く拝みにきたという。「お万榎」の名は、仙寿院を創建した徳川頼宣(紀州徳川家初代)の生母・お万の方がこの木を信仰したことによる。お万の方は、瑞円寺住職の叔母でもあったことから、霊木とされたこの榎を度々訪れていたとも伝わる。