楡木神社の基本情報
詳細情報
御由緒
本社創立年月遼遠にして詳かならす 往古は星宮と稱し祭神磐裂命なりしか後日本武命武内宿禰を合祀せり 抑本社の由緒及ひ合祀祭神由來を尋るも數度の燒失により舊記悉く灰儘に歸し其由緒を記すに由なく只古老の口碑に傳ふるには古ヘ高貴の御方及ひ其臣僚等上國に於て戰死せし人々の遣骨を遺臣等奉し來り此境に葬り其祖先の神なる日本武命武内宿禰を本社に合祀し其冥輻を祈り遂に此地に土着したるものなりと云ふ 故に他郷より當地に移住するものは此大神の雍護により今に至るまて皆家富み子孫繁榮すると云ふ 又本境に歛めある石翕古昔屢發掘せしことあり而るに其都度必す悪疫流行し又火災に遭遇するを以て氏子臣民等恐れて之を發掘するものなきも今より凡百年前に當り氏子等芝居を奉納せし時社境を擴めんとて地を掘りけるに石翕に掘當て大に恐れて直に土を掩ひ素の如く安置しける 後安政年間境内に石垣を築かんとて地を削りしに又石翕を發掘したりしも又之を埋めたり