蓮馨寺の基本情報
詳細情報
御由緒
この寺の宗派は浄土宗で、昔、寺の裏に蓮沼池(はすぬまいけ)という大きな池があり、蓮の花の香りのする寺という意味から蓮馨寺と名付けられました。しかし現在この池はありません。 山門を入ると、すぐ右側に松尾芭蕉(ばしょう)の墓があり、「いざともに ほむぎくらわん くさまくら」と芭蕉の句が刻まれています。この寺の住職が芭蕉の弟子だったという縁で墓が建てられました。 芭蕉の墓のすぐ近くには、水子(みずこ)地蔵尊と子安(こやす)地蔵尊が建てられています。境内の中心には、日限(ひぎり)地蔵尊が安置されています。日限地蔵尊は、日を限って願いごとをすると御利益(ごりやく)があると伝えられています。また、子安地蔵尊は安産、子育ての地蔵として知られています。出産前に穴のあいたひしゃくをお供(そな)えすれば安産になると言われ、出産後に穴のない普通のひしゃくをお供えすると、生まれた子が丈夫に育つと言い伝えられています。 境内の奥には、聖徳太子を祀ったお堂が、三島の職人組合の人々によって大正11年(1922)に建てられました。聖徳太子は仏教を広め、各種技術を伝えた人たちを育てた人として知られ、職人たちの守り本尊としての信仰も集めています。 日限 地蔵(ひぎりじぞう) 蓮馨寺(れんけいじ)本堂の本尊阿弥陀如来(あみだにょらい)の左に聖徳太子作と伝えられ、古くから庶民の信仰を集めていた日限地蔵尊が安置されています。昔は60年ごとにご開帳されていましたが、そのたびに三島宿が火事に見舞われたため、現在は開帳されていない秘仏(ひぶつ)だそうです。 日を限って願いごとをすると願いごとがかなうといういわれから、日限地蔵尊と言われています。また、この地蔵さんの縁日が8月23日で翌24日がすぐ近くの本覚寺(ほんがくじ)日朝(にっちょう)さんの縁日(えんにち)であることから、地蔵さんの縁日に会った男女がデートの約束をし、次の日の日朝さんの縁日に会ったそうです。そこで別名を約束地蔵と言われています。