成菩提院の基本情報
詳細情報
御由緒
正式には寂照山円乗寺城菩提院といいます。 弘仁六年(815)に天台宗の開祖最澄が談義所を建てたことに始まり、のちに延暦寺の別院の一つとなりました。嘉暦元年(1326)越前白山平泉寺の衆徒が乱入して全焼しましたが、応永年間(1294〜1427)に中興の祖であり初代住職の貞舜が再興しました。戦国武将の織田信長、豊臣秀吉、小早川秀秋などが宿営した記録が残されています。また、信長や徳川家康が寺領を寄付し、保護されていました。歴代住職の中には、家康の知恵袋・懐刀と言われた二十世天海大僧正など幾多の名僧が住職を勤めています。寛文五年(1665)の調書によると、末寺六四坊、送料103人とあり、大きな寺院であったことが伺えます。