建正寺の基本情報
詳細情報
御由緒
建正寺(けんしょうじ)は、埼玉県で5番目に古い曹洞宗寺院で、古来より建正寺薬師如来はあらゆる病気を治す仏様として信仰を集めてきました。仏教を開かれたお釈迦様をご本尊とし、曹洞宗を開かれた道元(どうげん)禅師(1200~1253)と、曹洞宗を全国に広めた瑩山(けいざん)禅師(1268~1325)を信仰の柱として敬っています。 小室山建正寺は、壽永年間(1182~1185)岩崎将監(いわさきしょうげん、法名 建正寺殿天應道心居士)により、丸山の地に臨済宗の寺として開かれました。本堂の西側の薬師堂に安置されている薬師如来は、当時の本尊様であったと思われます。かつてこの地は、堀之内と呼ばれていました。中世の武士の館のまわりが堀や垣で囲まれていたことから、武士の館を堀之内といいます。このことから岩崎将監との因縁の地であったと思われます。 江戸時代に、伊奈氏が関東郡代として、丸山の地に陣屋を建てるにあたり、現在の地に移転しました。移転再興に努力をしたのが、「勝林院殿秀譽元長大居士」(伊奈忠次)で、この移転にあたり館林の龍興寺より「吉州良朔(きっしゅうりょうさく)大和尚」が迎えられ、曹洞宗の寺として現在にいたっています。