密蔵寺の基本情報
詳細情報
御由緒
密蔵寺は、寺号を東光山五大院密蔵寺と称し、新義真言宗豊山派に属する寺で、本尊は不動明王立像である。 当寺はその昔行基菩薩当地行脚の折、現在の東大輪地内に一寺を建立し、自作の薬師如来像を安置したのが始まりと伝えられている。 その後、建長年間(1249~56)山城国醐醍山の僧頼賢法師が当寺を中興、山城国醍醐無量院に属した。さらに応永二十七年(1420)衰微していた密蔵寺を正海上人が再興したという。 天正年間(1573~92)当寺は火災で焼失したため、その後洪水を避けるため、自然堤防の発達したこの地に移され再建されたという。江戸時代の慶安元年(1648)には将軍家光から寺領高十国の朱印状を賜っている。 なお、当寺には、三代将軍家光の寺領朱印状はじめ、歴代将軍の朱印状九通、このほか朱印状の覚書などの文書が保存されている。