鎌形八幡神社の基本情報
詳細情報
文化財
本殿、貞和の懸仏、伝木曽義仲産湯の清水(町指定有形文化財)
御由緒
鎌形八幡神社は、平安時代初期、延暦年間に坂上田村麻呂が九州の宇佐八幡宮の御霊をここに迎えて祀ったのが始まりであると言い伝えられている。武門、武将の神として仰がれ「源頼朝及び尼御前の信仰ことのほか厚く」縁起の中にもある。 源義賢、義仲、義高の三代に関する伝説がこの地には多く、源氏の氏神として仰がれていたという。 また、嵐山町指定文化財である懸仏が二枚保存されている。 安元二年(1176)の銘がある懸仏は径18センチメートルで、中央に阿弥陀坐像が鋳出されていて「奉納八幡宮宝前 安元二丙申天八月之吉 清水冠者源義高」と陰刻されている。(但し、源義高は安元二年には生まれていない)もう一つの貞和四年(1348)の銘がある懸仏は、径17センチメートルで、薬師坐像が鋳出されていて「渋河閑坊 貞和二戌二子七月日施主大工兼泰」と刻まれている。 その他、木曽義仲産湯の清水や、徳川幕府歴代将軍の御朱印状などの多数の文書がある。