本経寺の基本情報
詳細情報
文化財
大村藩主大村家墓所(国指定史跡) 大村家墓碑群(県指定有形文化財)
御由緒
日蓮宗万歳山本経寺は、慶長十年(1605)に創建された大村藩主大村家の菩提寺で、その境内に藩主一族の墓所が残されています。 大村家は中世から大村を治め、江戸時代には大村湾一帯を統治する二万七千石余の大名となり明治を迎えました。戦国時代の末期、領主大村純忠は日本最初のキリシタン大名となり、領内のキリスト教の布教を橋梁に支援したことから、領民のほとんどがキリスト教の信者となり、領内の神社仏閣は破壊されました。キリスト教が伝わる以前、この場所には普門坊という寺院があり、その後、教会が建てられました。 しかし、豊臣秀吉や徳川幕府によりキリスト教は禁教となり、大村でも班の存続のためにキリスト教の禁止と仏教の復興を行うことが求められました。初代藩主大村喜前(純忠の子)は、親しかった肥後(熊本)の加藤清正の薦めで、日蓮宗への改宗を決め、肥後の本妙寺から日眞上人を招き、日蓮宗の布教と寺院の復興を行いました。こうして最初に建立されたのが本経寺で、領内の日蓮宗の中心となりました。教会の跡地に建てられたことに、大村藩の仏教復興への並々ならぬ決意を感じ取ることができます。