安福寺の基本情報
詳細情報
御由緒
当寺は、西山浄土宗の末寺であり、心道山安福寺という。 安福寺の御本尊は、阿弥陀如来坐像であり、平重衡とは縁の深い仏像である。 『源平盛衰記』などによると、平重衡は、東大寺・興福寺を焼いた罪によって処刑されるが、その直前、近くの古堂から運び出した阿弥陀像を木津川の河原に置き、仏の御手にかけたひもを重衡が持ち「浄土に迎えられますように」と念仏を唱えながら斬首されたという。この阿弥陀像こそが安福寺の御本尊である。 その後、平重衡の死を人々が哀れみ、何時しか「哀堂(あわんどう)」と呼ばれるようになった。 境内にある十三重石塔は、平重衡の墓塔と伝えられる。 同寺の北西の木津川堤防には、「首洗い池」と称する池が残り、その側には不成柿(ならずがき)と呼ばれる柿の種が生長したもので実がならないと言い伝えられている。