五色地蔵の基本情報
詳細情報
御由緒
網野・木津間の引原峠は、大木が茂った、昼間でも暗い山道でした。言い伝えによると、峠には引原権助という古狸がいて、よく人を化かしました。困った近所の人々は、狸の悪さを封じるため石地蔵を造り、僧にお経を読んでもらったところ、狸は塩江の五色の山へ移りました。 しかし狸は、五色の山でも悪さを始め、嵐の夜になると浜辺で火を燃やし、沖を通る船をおびき寄せ難破させたそうです。そこで、塩江の人々は相談し、大きな石地蔵を造り、僧にお経を読んでもらったところ、狸は但馬の方へ移ったとのことです。