車僧影堂(海正寺跡)の基本情報
詳細情報
御由緒
堂内に、元禄のころ廃寺となった海正寺の開祖深山禅師の像と位牌が安置されている。 室町初期の肖像彫刻の特色をもっているが、江戸時代の「都名所図会」には、この僧いずれの姓の人か知れず、常に破れ車に乗り都大路を往来す。よって世の人、車僧と呼ぶ。七百歳の年歴を語る故に、名を七百歳とも称すーーーと書かれている。謡曲「車僧」は、愛宕山の天狗太郎坊が、深山禅師を魔道に誘惑せんとして成功しなかった話だが、禅師を戯曲に仕立てたものである。堂は往年の海正寺の跡地に当たる。 謡曲史跡保存会