石上神社の基本情報
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御由緒
(「弘法大師の地盤(おじば) 真言宗政所 東寺執行家」 の掲示板より) 東寺執行家は弘仁十四年から明治四年まで、壱千四拾八年の間、真言宗の政所であった。そしてこの政所の宰主は、阿刀家であって、歴代世襲職(おやゆずり)であった。 阿刀家は、弘法大師の生母の里方である。阿刀家世襲のこの政所は、弘法大師の父の実弟で、阿刀家の女婿となった、阿刀大足の時、はじまられたものである。 境内に在る石上布留社(いそのかみふるしゃ)は阿刀家の斎壇である。相殿は阿刀大神である。小祠には、三輪、伊勢、賀茂、石清水、二天夜刃(やしゃじん)、役氏小角(ぎょうじゃ)、稲荷、弄鈴(なるこ)、王仁(わに)、空海大神がある。 又境内に在るナミキリ不動明王は、弘法大師のお地盤の明王と云はれ、四国路、東寺、高野山などの霊地に参りても、ここ弘法大師のお地盤の明王に参らざれば、御りやくが、頂けないのだと云って、有名である。 所蔵品には、阿刀家宝蔵、鐵塔経蔵、針小路文庫がある。何れも学界に知られている。尚、ここには、明治維新以来、大和国一ノ宮三輪社の神道と、三輪山の山伏宗が、継受相続されていて、三輪山大御輪寺の寺号も、三輪山平等等の寺号も、保全されている。