新熊野神社の基本情報
詳細情報
文化財
本殿(京都市指定有形文化財) 影向の大樟(京都市指定天然記念物)
御由緒
熊野信仰が盛んであった平安後期の永暦元年(1160)熊野の神をこの地にあった仙洞御所法住寺殿の内に勧請して、当社に創建した。上皇の命を受けた平清盛は、熊野の土砂や杙木を用いて社域や社殿を築き、那智の浜の青白の小石を敷いて霊地熊野を再現したとされる。 皇室の尊崇が厚く、車行きは広壮、社殿は荘厳を極めたが、応仁の乱で荒廃し、元本殿(市指定有形文化財)は寛文十三年(1673)に聖護院親王により再建されたものである。 境内の樟は、熊野から移植した後白河上皇お手植えの神木といわれ、健康長寿、特に腹を守護する神、また、安産の守り神として信仰されている。 足利義満が初めて観阿弥・世阿弥父子の能を見た場所としても知られている。