阿弥陀寺の基本情報
詳細情報
御由緒
古知谷光明山と号する浄土宗の寺である。 慶長十四年(1609)に、弾誓上人が念仏道場として開創した。上人は、尾張国(現在の愛知県)に生まれ、九歳で出家し、諸国行脚の後、当地に一宇を建立し、慶長十八年(1613)、六十三歳の時に即身成仏となった。上人の遺骸(ミイラ仏)は、石棺に納められ、今も本堂の奥に開山窟に安置されている。 本堂には、上人の自作で、自らの頭髪を植えたといわれる上人像「植髪の尊像」が本尊として祀られているほか、阿弥陀如来坐像(重要文化財)が安置されている。 宝物館には、上人の所持品及び有栖川閑院などの各宮家から賜った貴重な品々が展示されている。 山上には、弾誓上人の遺徳を慕って来山した澄禅上人が座禅を組んだ場所と伝えられる澄禅窟と呼ばれる石窟がある。