惠心院の基本情報
詳細情報
御由緒
恵心院の創建は弘仁12年(821)。開基である空海が唐で学んだ青龍寺に地形が似ていたことから、当時は「龍泉寺」と呼ばれていたそうです。その後、戦火に遭い堂宇が破壊されますが、寛弘2年(1005)に比叡山横川(よかわ)の恵心僧都により再興され、朝日山恵心院と呼ばれるようになりました。 源氏物語宇治十帖のヒロイン・浮舟は、宇治川に身投げしましたが、横川の僧都に助けられます。この横川の僧都のモデルが、恵心院中興の祖となった恵心僧都源信と言われています。源信は「往生要集」の著者としても知られ、その中で説いた浄土念仏の思想は法然や親鸞に大きな影響を与えました。恵心院には、恵心僧都自作の像や、自筆の「山越の来迎阿弥陀如来図」などが伝わっているそうです。