小村神社の基本情報
詳細情報
御由緒
人皇三十一代用明帝の二年、高岡の首(郡長のこと)が、先祖の国常立命を祀って創建し御霊に環頭の太刀を奉納したと伝えられる国史現在社で、元国の安上官幣の御社であった。往古は土佐二の宮で、二の宮天神と称し日下の総鎮守である。祭神は国常立命で御神体は太刀である。御神体の環頭太刀は国宝に、木造の菩薩面二点は重要文化財にいずれも1957年指定された。そのほかの社宝に南北朝時代の銅鏡二面、三十六歌仙額、小野道風の書等がある。 社殿の背後に樹齢一千年の「燈明杉」又は「牡丹杉」と称する老杉が鬱蒼と天を摩し荘厳さを感じさせている。この杉の大木は下枝は杉葉であるが中程より上は檜かハクの葉様で稀に見る珍種である。伝説によると宝永二年7月に仁淀川大氾濫の夜、また安政元年の大地震の前晩、日露役の時など何か異変がある時には杉の梢に大きな霊火が爛々と懸ったとのことで、里人は神木として崇拝して来たものである。