八雲神社の基本情報
詳細情報
御由緒
平安朝末期、文治年中(1185~1190)奥州平泉藤原泰衡公の弟泉三郎忠衡公が矢沢百町歩の水田灌漑のためこの地に三つの堤を築造した。三郎提がこれである。完成まで十余年を要したと伝えられるが、この工事の当って日頃崇敬する八雲の大神を、今日元宮と呼ばれる森に勧請、工事の安全と早期完成を祈ったのが、当神社を祀ったはじまりである。 下って享徳3年(1454)3月、盛大なる御遷座の祭儀が執り行われた。現在の境内をより神域に相応しい聖地として大神を鎮め祀ったのである。 記録によるとこの年は大干魃に見舞われ、池底の割れ目から鋤・釜など出土しており、神社の宝物として保存されている。 明治以前は牛頭天王と称し奉り、治山治水・農耕の守護神、また、疫病退散の御霊験あらたかなる神として広い地域にわたり篤い信仰がよせられている