春日神社の基本情報
詳細情報
御由緒
昔この地に五峯万寺と称する秘密の道場があり、境内の春日大明神堂社に蓮華坊・地蔵院・好慶寺・松山坊・梅光庵の六坊があり、建久年中(1190-1199)藤原姓山内氏、左中将山蔭郷の末、稗貫為軍この地を領するに至り、堂塔坊舎を再興修築し稗貫・和賀十八カ寺の総本寺となる。しかるに天文元年(1533)堂社寺坊一宇を残さず焼失す。ただ内陣に掛置きし本仏の写と伝える円形鋳造の尊体のみ焼き残り、その裏面に「春日大明神鍋倉郷願主正等寛正四年(1463)」の刻文あり、村老些かなる草堂を建て、これを奉拝せり。 その後、南部信直この地を領するに及び、花巻の地に愛宕堂及び八幡寺を創建して南部氏の祈願所とし、万福寺旧寺領たりし鍋倉円万寺五十石及び鍋割を護摩供用として賜りたり、と延享元年(1744)の旧記に誌せり。