大日寺の基本情報
詳細情報
御由緒
寺伝では、平安時代後期の嘉応元年(1169)、平清盛が和田岬の浜に僧侶1000余人を集めて大輪田泊(現在の兵庫港)と瀬戸内航路の海上安全の為に萬灯会を行った時に燈籠堂を建立し、法華経をお祀りしたのが当寺の始まりと伝わる。その年から春と秋の年2回、燈籠堂の浜にて千僧供養が行われていました。承安二年(1172)の春には後白河法皇が行幸され、阿弥陀如来をお祀りし千人の僧侶と読経し、この時に西行法師も参列し「きえぬべき法のひかりの灯をかかぐる和田の御崎なりけり」と詠っております。 治承四年(1180)に和田京を造営の折、清盛公が燈籠堂を寺とし、万代山安養寺と号す。その折、安徳天皇の玉帯安穏と国家安泰を祈るために一字金輪尊(大日如来)を祀り御願所となりました。 その後、源平の戦火で堂塔伽藍がすべて焼失しましたが、平安滅亡の後に平家一門の菩提と弔う為に建礼門院の発願で諸方より寄進を受け再建されました。